ネットショップ開業メリットデメリット

日本中、世界中の人をお客さんにできる

ネットショップを開業すると、対象となるお客さんは、インターネットを使っている人全員になります。

つまり、日本中、世界中の人をお客さんにすることができます。

実際の店舗では、対象にできるお客さんは、近所の人か、遠くても同じ都道府県の人や隣の都道府県の人です。

一方、ネットショップの場合は、あなたのお店の場所、お客さんの住んでいる場所は関係ありません。

インターネットが使える状況であれば、どこからでもお客さんはやってきます。

店舗代がかからない、もしくは非常に安い

ネットショップは実店舗のように、家賃が必要ありません。

ネットショップ開業・運営に必要なのは、サイト制作費とサーバー代ぐらいです。

サイト製作費は数万円〜数百万円まで幅広く、サーバー代は数千円から高くても数万円ぐらいです。

実際の店舗を開店するのに、少なくとも1000万円以上、運営していくために数十万〜数百万以上の家賃などの管理費がかかります。

それに比べて、ネットショップは土地を借りたり、建物を建築・改装する必要もありません。

もちろん、倉庫に在庫を置いておく必要もなく、店内のレイアウトを整えるために家具を買ったり、店の掃除などもする必要ありません。

そのため、運営コストを非常に安く抑えることができます。

少ない資本で始めることができる

ネットショップは、数万円程度の資金からでも始めることができます。

そのため、既に店舗を持っている人はもちろん、副業として行う人にとっても、スタートしやすいのが特徴です。

また、運営・管理費用も安く抑えることができるので、もし売上が思うように伸びなかったとしても、大きな借金を背負いにくいです。

一方で、うまく繁盛すれば、今までの売上が何倍、何十倍になることもあります。

つまり、ローリスク・ハイリターンなビジネスモデルといえるでしょう。

スペースがいらない

ネットショップでは、物理的なスペースがいりません。

実際の店舗でしたら、まず土地を探し回って、空いている土地があればテナントを借りられるかどうか確認・交渉して…と店を構えるまでに、店を出すのに適したスペース自体を見つけなくてはなりません。

一方、ネットショップの場合は、インターネット上に店を出すので、そのような作業をする必要がありません。

地球上の海と同じぐらい広いフリーマーケット会場に、どこでも好きな場所に好きな大きさの店を出せるようなものです。

スペースがいらないにも関わらず、店を出すことができるのはネットショップだけのメリットです。

知名度が上がる

あなたが既に実店舗を持っていて、ネットショップを開業し、人気が出ると、あなたの店の知名度も上がります。

あなたのネットショップで買い物をしてくれ、ファンになったお客さんが、

「この店、家の近くにあるから行ってみよう!」

と思ってくれたら、とても嬉しくないですか?

さらに、あなたのお店に、友達と一緒に来てくれたら、その友達もあなたのお店のファンになり、その友達の口コミでまた新しいお客さんが来てくれて…というようにあなたのお店がもっと繁盛するようになります。

すると、その人気ぶりを、雑誌やTVなどのメディアが気付いて取材に来ます。

そしてあなたのお店が雑誌の特集ページやTV番組で放送されます。

すると、その記事や放送を見て、さらに新しいお客さんがたくさんやって来るようになります。

始まりは、インターネット上にお店を出したことから起こっています。

ネットショップは、インターネット上だけでなく、実店舗の知名度をもアップさせる効果があります。

従業員を新しく雇う必要がない

ネットショップを開く場合、新しくスタッフを雇う必要がありません。

もし雇う必要が出てきたとしても、Web担当のスタッフぐらいです。

ネットショップの出店、レイアウト設定、接客、販売、在庫管理などの作業は全てパソコン1台でできます。

そのため、実店舗の場合と違い、ネットショップを何店舗オープンしても、雇わなければならない従業員数は、0です。

自分が休んでいても24時間年中無休で開店できる

ネットショップには24時間365日店をオープンしておくことができます。

実店舗の場合は、何時から何時までと営業時間が決まっています。

そして営業時間内にやって来れるお客さんにしか商品を提供できません。

つまり、あなたの持っている商品・サービスが欲しくても、営業時間内に行けない人は、あなたのお客さんになりたくてもなれないのです。

一方ネットショップの場合は、営業時間の制限はありません。

朝6時でも、昼12時でも、夜中3時でも関係ありません。

お客さんは24時間いつでも好きな時間にネットショップにアクセスして、商品やサービスを購入することができます。

まさに、自動販売機を置いているような状態です。

自分や店舗のスタッフが、休憩している時も、食事をしている時も、寝ている時も、他の店で仕事をしている時も、接客中も、休日で遊んでいる時も、病気で寝込んでいる時も、新しい商品を仕入れに行っている時も、ネットショップはずっとオープンし続けます。

まさに、自動販売機を置いているのと同じような状態です。

一度オープンすれば、後はいつまでも店の仕組みが回り続けるのは、ネットショップならではの特徴です。

実店舗よりも安い価格で商品を提供できる

土地代など運営管理に関わる費用をカットできるため、商品代金にコストを上乗せして販売しなくても利益を出すことができます。

また、商社や代理店、卸などを通さなくても商品を販売することができるため、中間流通に関わるコストをカットできることもあります。

そのため、店舗で販売する場合よりも、安い価格で商品を提供することができます。

説明が必要なこだわりの商品を販売しやすい

世の中には、店にただ置いているだけではどれぐらい価値があるのか、パッと見ただけではわかりにくい商品があります。

例えば、貴重なアンティーク家具など、マニアや専門家、こだわりのある人が見たり説明を聞きさえすれば、めちゃくちゃ欲しくなるような商品がそうです。

ただ、このような商品の価値はだれでもすぐに一瞬で分かる訳ではありません。

実店舗の場合では、店の目立つ場所に置いていても素通りされてしまったり、商品の魅力を情熱を持って語ろうとしても、お客さんがなかなか聞いてくれない、説明するきっかけが見つからない、など商品の魅力や特長を充分に伝えきれないことが多いです。

しかし、ネットショップの場合、商品の特徴や魅力を文章・画像・音楽・動画などを組み合わせて表現し伝えきることができるので、お客さんの心をぐっと引き寄せることができます。

顧客情報を管理・分析しやすい

ネットショップでは、お客さんの情報を管理・分析しやすいのも特長の一つです。

実店舗の場合、会員登録制のサービスでなければ、いつどこの誰が何をどれくらい買ったかという情報が曖昧にしかわかりません。

下手をすると常連のお客さんでさえも、「いつもお世話になっているが、どこに住んでいて何をしている人かよくわからない」なんていうことはザラにあります。

一方ネットショップの場合は、代金の支払いや商品の郵送をするために、いつどのような商品をいくつ注文するかと、個人情報(氏名、年齢、性別、住所、職業、クレジットカード情報、銀行口座情報など)を記入する必要があります。

そのため、お客さんの情報を詳しく把握しやすくなります。

またそれぞれのお客さんが、どのような商品・サービスを注文することが多いか、どの季節に購入しているか、支払う代金は平均でどれくらいかなども数字ではっきりとわかります。

つまり、購入履歴を基にした分析がしやすくなるということです。

ネットショップをオープンすることで、店舗の運営・展開について、数字を基にした戦略を立てやすくなります。